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旅行業界が不振の2016年。エクスぺディアの示した新しい方向性とは?

2016.12.07

エクスペディア

アメリカの大統領選挙が予想外の結果を迎え、イギリスがEU離脱を表明。また、去年に引き続き、各地で起こるテロ。旅行業界にとっては、簡単とは言い難かった今年2016年。

そんな今年ですが、オンライン旅行代理店のエクスぺディアは、そのような状況を悲観的に捉えず、新しい方向性を示しています。

その方向性は、ただ単に旅行業界にはとどまらず、全ての業界にも応用できるものと言えるでしょう。ここでは、その方向性やコンセプトに焦点を当てていきます。

ある場所が不振でも、別の場所に需要がある

東北で震災があった際、日本各地で外国からの旅行客を獲得するのに苦戦したのは、記憶に新しい出来事です。また、今年も震災に見舞われ、前回ほどの被害は出ていないものの、海外からの観光客が遠のいているのも、残念ながら事実と言えるでしょう。

しかし、このような状態であっても、旅行業界全体としてみたら、「現状では日本は少し不人気でも、スペインなら行きたい人がいるのではないか?」という具合に、シフトすることが可能です。

ここで重要となってくるのは、代わりになる場所をどのように、プロモーションしていくかということです。

「人の数」だけ「旅の形」が。個人のニーズに合わせた提案を

エクスぺディアは、1つの国や地方を全面的に売り出していくというスタイルではなく、個人に合わせた旅の形を提案していくという方個性を示しています。

最近のエクスぺディアのテレビCMでは、マドリッドのオペラに夢中になっている、バーミンガムのトラック運転手ジュリアンについて、ストーリー仕立てで紹介していました。

このように、個人の細かいストーリーに焦点を当てていくことで、「私のために旅行を提案してくれる」というイメージを植え付けることにも成功しています。

エクスぺディアに影響を与えた「ニューヨーカーのストーリー」とは?

エクスぺディアのマーケティングに大きく影響を与えた「Humans of New York」という、プロジェクトがあります。このプロジェクトは、ニューヨークに住む一般の人たちのストーリーを写真と共に、WEB上で紹介していくというものです。

同じニューヨークという場所に住む人たちであっても、人の数だけストーリーがあります。「Humans of New York」は、全てのニューヨーカーのストーリーを紹介するということを目標にしており、これらのストーリーを通して、様々なことに興味を持つ人々が、ニューヨークへの憧れを抱く可能性を含んています。

ミュージカルが好きな人、ファッションが好きな人、建築が好きな人。多くの側面を持つニューヨークという街をアピールするのには、そこに住む様々な人を紹介するというスタイルは、まさに的を得ています。

エクスぺディアでは、これと同じようなプロモーションをニューヨークに限定せず、世界各地に対して行おうとしています。

同じ場所に行きたい人でもニーズは異なる

たとえば、あなたが初めてロンドンを訪れるとします。その場合、まずはビックベンや大英博物館などの、主要な観光地を訪れたいと思うでしょう。

しかしあなたがアートに興味があり、2度目にロンドンを訪れる場合は、異なる選択をすると考えられます。おそらく、路地裏にある小さなアートギャラリーや、興味のあるアーティストの展示を訪れたいと思うことでしょう。

エクスぺディアでは、このような人によって異なるニーズに応えるために、様々なSNSなどの媒体を通して、プロモーションを行っています。

業界の不透明さをクリアーに

旅行業界では、「クレジットカード手数料」のような、利用者からしたらよくわからない名目で、手数料を上乗せするということが、当然のように行われています。

エクスぺディアのもう1つの方向性としては、このような不明瞭な手数料を排除して、安心して利用できるようにというものが挙げられています。

そうすることで、リピーターの獲得にもつながるといえるのではないでしょうか。

個人に焦点を置いたマーケティングを

オンラインでの、顔の見えない取り引きが増えてきた今だからこそ、機械的なものではない、個人に焦点を置いたマーケティングが、今後はより重要視されてくることが予想されます。

どんな時代であっても人の心を動かすのは、人の心だといえるのではないでしょうか。

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