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海外で人気の日本食レストランとは?【イギリス・チェーン店編】

2020.01.31

イギリス日本食チェーン

前回の記事(海外で人気の日本食レストランとは?【ロンドンの高級店編】)では、ロンドンのメイフェアにある高級日本食店のみに焦点を当てましたが、今回の記事では大衆向けのチェーン店に焦点を当てていきます。

2015年のWing-Yipオリエンタルフードレポートによると、イギリス全土の日本食レストラン数は2010年から2015年にかけて67%増加したとされています。

中華料理が12%増、タイ料理が16%増とアジア系レストラン全体が伸びているものの、日本食のレストランの店舗数拡大の伸び率は群を抜いています。

2015年以降のデータが存在しないため、現在までの成長率は不明ですが、店舗数は増加していると見てほぼ間違いないのではないでしょうか。

海外の日本食レストラン店舗数ランキング

ロンドンの主な日本食レストランの店舗数ランキング(2014 年)

(下線は日本人オーナー、或いは日本企業の経営によるもの)

こちらも2014年のデータと最新ではありませんが、現在も順位には大きな変動がないように感じられます。

ランキングの上位に入っており、店舗数が2桁以上のWagamamaやYo!sushiはいずれも日本人よる経営ではありません。

ロンドンのテイク・アウェイ店舗数ランキング(2014 年)

(下線は日本食テイクアウェイチェーン)

続いてこちらは日本食に限らず、テイクアウェイ(イギリスではテイクアウトと言わず、持ち帰りのことをテイクアウェイと表現します)専門店の店舗数ランキングです。

Wing-Yipオリエンタルフードレポートの「アジア系の食事はどこでどのように食べることが多いか」というアンケート調査では、日本食に関しては「出来合いのものを買う」と回答した人が半数近くに上りました。

それを反映するかのように、テイクアウェイ店舗数ランキングは1~3位がイギリスらしいサンドウィッチチェーン店が占めているにも関わらす、4位にitsu、5位にWasabiと日本食店が上位にランクインしています。マクドナルドよりも上位であることには驚きを隠せません。

しかし、これらの2企業も日本人の経営によるものではありません。

日本人経営でない日本食店がなぜ人気?

現地の需要を把握している

Wing-Yipオリエンタルフードレポートによると、日本食を食べる理由の1位が「味が好きだから76%」、2位は「ヘルシーだから60%」でした。(複数回答可)

他のアジア系フードも「味が好きだから」が1位になっているものの、「ヘルシーだから」の回答率はいずれの国も20%前後と高くありません。

ヘルシー志向の人が日本食を選んでいるということから、Wasabiやitsuにはベジタリアンやビーガンに配慮したメニューが多くあります。(日本では少ないベジタリアンやビーガンですが、イギリスでは珍しくありません)

また、多国籍の人々が集まるロンドンでは、宗教上などの理由で牛や豚などの肉が食べられない人も多いため、カツカレーのカツをチキンにしているといった工夫も見られます。

店舗によって差の出ないメニュー展開

非日本人経営のチェーン店では、日本食の繊細な味を表現するのは容易ではありません。

そのため、濃いめの味付けのもの(寿司にスパイシーなソースがかかっているなど)、簡単に作れるもの(うどん、カレー、巻きずしなど)が中心のメニューとなっています。

そういった簡単で失敗のないメニューが、結果的に万人に受けているのでしょう。

Wagamamaの口コミでは、「料理が素早く運ばれてきて良かった」といったものも見られ、調理の簡単なメニューにはこのようなメリットもあります。

現地人にとって気軽な価格と雰囲気

特別な日のディナーではなく、平日のランチブレイクなどの気軽な食事には、それ相応の価格や雰囲気である必要があります。

いずれの店舗もチェーン店に欠かせない、キャッチーなロゴや店舗の内装で、イギリスの大衆の脳裏に既にイメージが焼き付いているといっても過言ではないでしょう。

日本人ではない視点で見てみるのも大切

私たち日本人にとっては「日本食はこうあるべき」といった拘りがあり、それから外れたものを受け入れがたいのは事実かもしれません。

しかし、B級グルメの発想で意外な食材同士を組み合わせて、現地の需要に合わせてみるのも成功の秘訣かもしれません。

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