Googleの検索アルゴリズムが公開される!?WPPが抗議

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ビジネスにインターネットを使用する場合、自社のWEBサイトが検索の上位に表示されるか否かが、売り上げに大きな影響を与えるということは、言うまでもありません。それでは、どのようなWEBサイトならば、検索結果の上位に表示されるのでしょうか。一般的には、検索したワードに対して適しており、有益な情報が載っているサイトだと言われてはいますが、これではあまり具体的ではありません。それでは、なぜ誰も具体的に説明することができず、憶測ばかりで検索エンジン最適化(SEO)の作業を行わなくてはならないのでしょうか。それは、Googleが正式にその検索アルゴリズムを発表していないからに他なりません。

虚偽のニュースが検索上位になっていた

Googleの検索アルゴリズムは、年に数回アップデートされており、質の低い内容のWEBサイトが検索結果の上位に表示されないように、常に進化し続けています。したがって、以前に比べたら格段に質の低いWEBサイトやスパムサイトが、検索結果の上位に表示されることは減りました。しかし、星のあるほどあるWEBサイトを目視することは不可能であるため、その質を判断するのは、コンピューターです。そこで、Googleの検索アルゴリズムの網の目をくぐるような、いわゆるブラックSEOと呼ばれる対策を施したWEBサイトが、検索の上位に表示されてしまうことが稀にあるのです。

質の低いサイトに自社の広告が貼られたら…?

虚偽のニュースなど、反社会的な内容のサイトを運営している側には、なんの目的があるのでしょうか。それは、多くの場合Googleアドセンスなどから得られる広告収入です。Googleアドセンスは、クリックされれば報酬が発生し、サイト作成者の利益となります。しかし、広告主の立場からすれば、そのような質の低いサイトに自社の広告が表示されるなら、何のためにGoogleに広告費を支払っているのか?と、疑問に思えます。実はGoogleがアルゴリズムの変更や、Googleアドセンスの規約を厳しくして、このようなことが改善されたと発表したあとにも、白人至上主義のサイトや、テロリストとの繋がりが疑われるようなサイトに、広告が貼られているという事実が確認されており、The Timesが問題視しています。

Googleは責任感を持つべきだ

このような事実に対して、ロンドンに拠点を置く世界最大の広告代理店WPPのマーティン・ソレル氏が抗議をしています。「Googleが取り組んでいるかどうかは問題ではなく、明らかにまだ十分ではありません」また、検索アリゴリズムについて具体的に発表していないことが、質の低いWEBサイトを作らせる引き金になっているとも述べています。なぜなら、どのようなサイトが検索結果の上位に表示されないか、もしくはインデックスされないかが明らかになれば、そのようなWEBサイトを作ろうと考える人がいなくなるからです。また、チャンネル4のアブラハム氏は、虚偽のニュースが検索結果に表示されることに対して、公的に責任を負うできだとも述べています。嘘のニュースは、マーケティングのみならず、政治的な影響も計り知れないという懸念もあるからです。これに対してGoogleは、ニュース番組と違って、WEBサイトは一般人でも作成が可能であるため、それを取り締まることは非常に難しいと述べました。

Googleの検索アルゴリズムは公開されるのか

秘密主義だと言われ続けているGoogleですが、このような抗議が繰り広げられる中で、検索アルゴリズムを発表することは、ありえるのでしょうか。また、もし発表された場合、今後のWEBマーケティングに、どのような対策が必要となるのか、WEBサイトをビジネスに使用している企業や個人、全ての人に関わってくる問題と言えそうです。

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