Airbnbの成功を左右した2人の女性メンターとは?~前編~

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Airbnbは、空き物件を持っているホストと、滞在する施設を探している旅行者をマッチングさせるサイトで、2008年にカリフォルニアで設立されて以来、世界中で利用されています。日本でも利用者が増え認知度も高くなりましたが、今までにない画期的なサービスを提供するAirbnbが、このように世界中に広まるためには、並み大抵ではないマーケティングの戦略が必要であったはずです。そこで、Airbnbの最高マーケティング責任者Jonathan Mildenhall氏(以降ジョナサン氏と表記)のインタビューから、その成功の要因を紐解いていきます。

メンターの声に耳を傾ける

ジョナサン氏は、自身のキャリアの中で、2人のメンターに出会ったと語っています。ひとりは広告会社マッキャンエリクソンの採用担当者であったSarah Patterson氏、もうひとりはCoca-Colaのマーケティング副責任者のWendy Clark氏です。ジョナサン氏が元々有能であったことは間違いありませんが、その才能を開花させるために、メンターの声を素直に受け入れてきたということが、Airbnbの成功を左右したと言えるでしょう。

最大の掛けをした女性

当時サラ氏が採用担当をしていたマッキャンエリクソンでは、オクスフォードかケンブリッジ大学の白人の卒業生以外は採用しないという暗黙の了解がありました。この条件に当てはまっていないジョナサン氏は、キャリアアドバイザーからも、諦めた方が良いと言われていました。そんな中で、ジョナサン氏に採用の電話を掛けたのがSarah Patterson氏(以降サラ氏と表記)でした。「あなたは他の候補者のようではありませんが、魅力的な何かがあります」

奇跡的に入ったチームでの働きは?

「サラはマンチェスター・メトロポリタン卒業の混血の子どもに掛けました」ジョナサン氏は、自身を採用したサラ氏についてこのように語っています。同期の誰とも異なる存在であったジョナサン氏は、オフィスの中でも何かと目を引く存在であったことは間違いありません。そんな中でジョナサン氏は、採用してくれたサラ氏が正しかったことを証明するために、サラ氏が想像していた以上に働き、勉強し、創造するようにと努めました。

自分の基準で選択する

現在は、新しい社員やチームのメンバーを採用する立場に立っているジョナサン氏は、サラ氏から学んだことを実践しています。それは、一般的な基準を満たしているか否かで採用を決めるのではなく、自身のキャリアや経験を通した独自の基準で、採用を決めるということです。この基準で採用されたチームのメンバーや社員は、採用したリーダーが正しかったことを証明するために、才能を発揮しようと前向きに取り組みます。「このようなメンバーばかりのチームのリーダーは、決して失敗することはありません」ジョナサン氏はそう語っています。 

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