デジタルの時代にDMを使ったマーケティングの効果はいかに?
以前なら必ず送っていた年賀賞も、Eメールや、さらにSNSの普及によって、送る枚数が減ったり、全く送らなかったりと、近年はハガキや封書を郵送する機会が減ってきています。そんな中でも年賀状を送り続けてくれる友人や、誕生日に手書きのメッセージを送ってくれる友人がいたら、素直に嬉しく思ったり、何かお返しをしてあげようという気持ちになったりもするのではないでしょうか。マーケティングのためのダイレクトメール(DM)にも、同じことが言えます。一部の顧客は、日々送信されるメールマガジンやSNSを使った広告には、少々うんざりし始めており、内容をしっかり見なかったり、開封すらしなかったりもします。そこでダイレクトメールにマンする調査に焦点を当てると、Advertising Association and Warcによる調査では、87%以上の人が届いたダイレクトメールを捨てないで1ヶ月以上保存しており、また38%の人が広告を見た後に、商品の購入や注文などの行動を起こしていることが明らかになりました。同じくAdvertising Association and Warcによるデータでは、ダイレクトメール広告費は、2015年から2016年の間に9.1%減少したものの、2017年の第3四半期に前年比で5.9%増加しており、 2016年の年間広告費用は17億ポンドで、2017年には0.9%増加すると予測されています。このように現在、増加傾向にあるダイレクトメールに関わる、最新の技術についてご紹介していきます。
パーソナライズされたDMとは?
幅広い顧客を持つ企業ならば、顧客を年齢や性別などによってセグメント分けし、それぞれに合った内容のダイレクトメールを送付していることでしょう。また、EメールやSNSを使ったマーケティングよりも、コストがかかるというデメリットを持つ、ダイレクトメールマーケティングだけに、顧客の購入頻度によってセグメント分けを行うことも多いでしょう。デジタルとの融合によって、これまで以上にパーソナライズされた、ダイレクトメールマーケテイングが可能になりました。ダイレクトメールマーケテイングを行うJICMailは、顧客の細かい購入履歴などのデータを元にダイレクトメールを送信できるシステムを導入しました。これは、顧客の購入履歴のみならず、オンラインショップ上で、買い物かごに入れたにも関わらず、購入を取りやめた商品の履歴のデータも取得可能で、その商品に特化したダイレクトメールを個々の顧客に送信することが可能になりました。
コンセプトに合わせたデザインで
ダイレクトメールは、ブランドのコンセプトを視覚的に伝えるためにも役立ちます。IKEAは、紙ではなく、布に刺繍を施したダイレクトメールを顧客に送付し、話題となりました。届いてすぐに捨てられてしまったり、そのまま忘れられてしまわないためにも、このような思わず目に付くようなデザインや工夫も必要になってきます。
少し意標をついてみては?
デジタルの時代が進んだからこそ、ダイレクトメールが逆に新鮮味を帯び、また、デジタルの時代が進んだからこそ、よりパーソナライズされたデータの取得が可能になりました。ここで少し意標を付くような、ダイレクトメールマーケテイングに目を向けてみてはいかがでしょうか?