サンリオに「国際女性デー」にちなんだ新しいキャラクターが加わる?

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1971年に最初の作品が出版された、イギリスの児童文学作家のロジャー・ハーグリーブス氏による絵本シリーズ「ミスターメンとリトルミス」。現在では、日本を含めた世界30か国以上の国で親しまれています。絵本には「ミスター○○」や、「リトルミス○○」と呼ばれる、極端な性格や癖を持ったキャラクターが登場し、「人の振り見て我が振り直せ」式に、楽しみながら、子どものパーソナリティーや人間関係の形成を助けてくれます。また、全てのキャラクターたちが、単純な図形から成りたち、単色で色付けされているにも関わらず、個々のパーソナリティーを率直に表現しており、親しみを持ちやすいのもこの作品の良さだといえるでしょう。35年以上の歴史を持つ「ミスターメンとリトルミス」ですが、今年(2018年)3月8日の国際女性デーにちなみ、新しいキャラクターが追加されました。

女の子の発明家「リトルミス・インベンター」

「ミスターメンとリトルミス」ですが、実は2011年にサンリオが買収しており、出版以外の商品化のライセンスを持っています。サンリオの執行責任者のサイモン・グレスウェル氏は、歴史あるこのシリーズに近代的な要素を加るために、「リトルミス・インベンター」を追加したと説明しています。インベンター( Inventor)とは、発明家と和訳されることが多く、こういった技術や工学系の職には、女性ではなく男性が就くというイメージが強く持たれているものです。グレスウェル氏は、「私たちは、常に子供たちに手を差し伸べる新しい分野を見つけようと努力しており、小さな女の子に、技術や工学系のエリアでも活躍できる可能性があるという夢を持たせたかった」と語り、「リトルミス・インベンター」によって、職業におけるジェンダーの中立性を肯定的に表現できたと考えています。グレスウェル氏が肯定的だと語る通り、「リトルミス・インベンター」は、「ミスター・グリーディー」(くいしん坊くん)に、リュックサック型の冷蔵庫を作ったり、「リトルミス・チャッターボックス」(おしゃべりちゃん)には、話し相手になる帽子を作ったりと、賢いだけではなく、思いやりのあるキャラクターとしても描かれています。

サンリオの中の「ミスターメンとリトルミス」

個性的ながらも親しみやすいキャラクターという意味で、「ミスターメンとリトルミス」は、サンリオの世界観とマッチしていますが、元々が独立した絵本のキャラクターであるため、今でも独立したイメージを保っています。グレスウェル氏は、これが単独で様々な種類のビジネスに挑戦するのに適していると捉えており、すでにいくつかのアイディアが実行されています。たとえば、マクドナルドのハッピーセットのおまけや、ミスターメンやリトルミス風の似顔絵を作って、文字やメッセージと共にマグカップにプリントするサービスや、TFL(Transport for London)とコラボレーションした「ミスター・アドヴェンチャー」によるキャンペーンなどがあります。「リトルミス・インベンター」にちなんだものでは、子どもたちに「ミスター・バンプ」(おっちょこちょいで、色々なところにぶつかってしまう)を守るための発明の案を募集するキャンペーンも行われています。このように、単純に商業的な利益を…と考えるよりも、顧客(サンリオの場合は子どもたちですが)に夢を与えるようなことを…と、追求していくことも、時には必要なのかもしれません。

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