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「カエルとサソリ」の寓話から考える「デジタルとマーケティング」

2017.05.10

カエルとサソリ

有能で確かなデータを持っているマーケティング担当者でも、その会社の方針やCEOが変われば解雇されてしまうという事実は、欧米ではあまり珍しいことではありません。

このような事実に直面したあるマーケット担当者は、「まるでカエルとサソリの寓話のようだ」と口にしました。

「カエルとサソリ」の寓話とは?

ある日、砂漠のサソリの頭上に1つの雨粒が落ち、いくつもいくつも降り積もると、たちまち乾いた砂漠は河になりました。泳ぐことのできないサソリは、絶望したように、ぼんやりとそれを見つめていました。

すると、その視界の中を一匹のカエルが横切りました。サソリは叫びます。

「こっちに来て、私を背中に乗せて、高台に連れて行ってくれませんか?」

それを聞いたカエルは考えます。同情の気持ちはありましたが、サソリの尾尻はカエルの背中を指すのに、十分な長さがあったからです。

迷っているカエルに、サソリはこう言います。

「私があなたを刺すのは、ナンセンスです。なぜなら、河を渡る途中であなたが死んでしまったら、泳げない私も死んでしまうからです」

たしかにサソリの言う通りだと納得したカエルは、サソリを背中に乗せてあげることにしました。

河の中腹を泳いていると、ふいにカエルは背中に鈍痛を感じました。死に至るまでの短くも長い時間に、カエルは「なぜ?」と、サソリに問いました。サソリは首をすくめて答えます。

「It’s just in my nature. これが私の性なのです」

どちらが「サソリ」でどちらが「カエル」?

マーケティング担当者を解雇する企業が「サソリ」なのか、企業に針のような冷酷なデータを突きつけるマーケティング担当者が「サソリ」なのか、それは解釈の仕方によっても分かれます。

しかし「サソリ」と「カエル」のように共倒れしてしまっては、意味がありません。

同じようなことが、「マーケティング担当者」と「デジタル」の間にも言えます。

なんのためのデジタルマーケティング?

世界のトップマーケテイング担当者50人を対象にしたアンケートでは、デジタルマーケティングに関して下記のような結果が得られています。

 

・デジタル広告の価値が見いだせない 45%

・デジタル広告の効果を実感していない 75%

・デジタル広告に投資しすぎている 72%

 

しかし、この意見とは裏腹に、来年さらにデジタル広告に投資するだろうと考えているのは、66%にも上りました。

マーケティングの教授Mark Ritson氏は、これは非常に不合理な結果だと述べています。

人は単純に古いものよりも、新しいものを好むという傾向がありますが、従来のメディアよりもデジタルを重要視するというのは、まさにこの傾向といえるでしょう。

もちろん、デジタルマーケティングは、新しい方法という意味で未知の部分も多く、伸び代を期待した上でのデータであることは間違いありません。

しかし、何の戦略もなく時代の流れだからと、デジタルに投資しているのなら、サソリを信用したカエルのように、その毒針に刺されてしまうこともあり得ます。

Mark Ritson氏は、この10年でマーケティング担当者の多くが水に溺れてしまうのではないかと、懸念しています。

従来のメディアを軽視しすぎない、バランスの取れたニュートラルなマーケティングをと、試みてはいかがでしょうか。

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