Airbnbの成功を左右した2人の女性メンターとは?~後編~

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Airbnbの成功を左右した2人の女性メンターとは?~前編~では、Airbnbの最高マーケティング責任者Jonathan Mildenhall氏が影響を受けた、一人目のメンターSarah Patterson氏についてご紹介しました。後編では、ジョナサン氏の二人目のメンターWendy Clark氏(以降ウェンディ氏)についてご紹介していきます。

小さな行動が人格を変える?

 コカ・コーラ社でマーケティング担当者として働き始めたジョナサン氏は、すでに知る人ぞ知る評判のマーケッターでした。ジョナサン氏がコカコーラ社で働き始めたと同時に出会ったのが、ウェンディ氏でした。ウェンディ氏は、ジョナサン氏のコーチとして、ジョナサン氏の仕事ぶりを数か月間観察したのち、あるアドバイスをしました。そのアドバイスは、小さな一つの行動を変えるだけに過ぎないように思えますが、ジョナサン氏は今もなお実践しており、実際に他者の目から見たジョナサン氏のパーソナリティーを大きく変えました。

コミュニケーションの落とし穴

ジョナサン氏と対面で話しをした場合、その情熱の入った語り口調は、肯定的な良い印象として映ることが多く、ジョナサン氏自身もそれを強みだと認識していました。たしかに、仕事の情熱的に誠実に取り組んでいるという姿勢は、その口調に表れ、それに対して悪い印象を持つチームのメンバーは少ないことでしょう。しかし、それが対面ではなく、Eメールであった場合は印象が変わってきます。話し口調をEメールで文面に起こした場合、どのようなニュアンスを持っているのかが伝わりにくく、強すぎたり、直接的すぎたりと、あまり良い印象を待たれなかったのです。ウェンディ氏は、ジョナサン氏がEメールによって、チームの中で築いた信用や尊敬を無駄にしてしまっているということを指摘した上で、あるテクニックを披露しました。

メールをすぐに返さない?

信用を得るためには、Eメールの返信は早い方が良い。一般的にはそう考えられており、それは決して間違いではありません。しかし、Eメールの中には思わず強い口調になって返信したくなるような、迷惑なものもあります。そのようなEメールを受信したら、まずはその画面からたとえ5分であっても離れてみる。それがウェンディ氏がジョナサン氏に披露したテクニックでした。そうすることにより、感情的になってしまう自分自身をコントロールし、印象の良い返信をすることができます。そうすることで、コミュニケーションが何倍もスムーズになります。

メンターのように行動する

ジョナサン氏が二人のメンターに出会っていなければ、Airbnbが違った方向性でマーケティングを行っていた可能性もあり得ます。意外なようにも思えますが、キャリアを積んでいく過程で、ジョナサン氏のようにメンターに出会うことは、重要な要素のひとつなのでしょう。

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