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「イギリスの料理はまずい」を変えた”あの人”のこれから

2018.09.26

ほんの数年前までは、「イギリスといえば?」という質問の答えとして、「食べ物がまずい」と言われることは、決して珍しくありませんでした。

その原因としては、「食事の時間を短縮してでも労働を重視する」というような、ビクトリア時代の労働者の考え方が根付いていたせいもあるのでしょう。

このような考え方の下では、満腹感が得られれば、粗雑な味で栄養の偏った食事を摂ることに、大きな疑問を抱くこともあり得ません。

しかし近年では、食事に対する考え方が大きく変わり、健康的で美味しい食事を自宅で安く摂りたいと考える主婦層が増えてきました。

イギリス人の「食」への考え方を変えたのは?

現在でも、ジャンクフードを好む若者が多いことは否めませんが、「食」に対する意識の変革には、学校給食の改善が大きく影響しているのではないでしょうか。

子どもの頃の食習慣は、大人になってからも引き継がれいくことも多く、この改善は国民全体の食への意識改善であったと言っても過言ではありません。

イギリスの公立学校給食の改善に携わったのは、有名シェフのジェイミー・オリバー氏でした。

具体的な活動内容としては、給食予算増額の要請や、安価で健康的な献立の考案、調理師のトレーニーングなどが挙げられ、ジェイミー・オリバー氏といえば、イギリスの食育に大きく貢献したというイメージを持つ人も多く存在しています。

スーパーとのコラボレーション

2000年には、ジェイミー・オリバー氏と大手スーパーマーケットのセインズベリーがコラボレーションして、レシピと食品をセットで販売しました。

最初のレシピのエビカレーに使用された原料は、レシピセット販売前の9倍の売り上げを記録し、2001年のセインズベリーの総売り上げ5億3500万ポンドの内の1億5300万ポンドは、ジェイミー・オリバー氏の広告キャンペーンによるものでした。

セインズベリーのブランド大使を辞めてから7年経つ今年、ジェイミー・オリバー氏は、セインズベリーのライバルに当たるスーパーマーケットのテスコとのコラボレーションを開始することになりました。

セインズベリーとのコラボレーションを経て、新たなコラボレーションをするジェイミー・オリバー氏は、こう語ります。

「たとえば、野菜やナッツを購入する人が増えたり、減ったりした場合、私たちが影響を与えたのか否か。自分自身をレビューし見直すことで、問題が私にあるのか、テスコにあるのか、または十分に理解できていないのか分かるでしょう」

さらなる「食育」について

テスコでの最初のレシピセットは今月(2018年9月)に発売される予定で、ベジタリアン向け焼きそばと、ケサディーヤとなります。

「あなたの住んでいる街や町内でさえも、変えることは難しいかもしれませんが、あなたの家庭は変えられます」

ひとつひとつの家庭が、食に対する意識を変えていくことで、国全体の食に対する意識も変わるものなのでしょう。

 

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