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日本は文化の多様性を認めない国?グローバル化に必要なものとは①

2020.07.16

日本 文化 多様性

世界遺産アヤソフィアをモスクとして使用することをトルコ政府が決定したことに、ユネスコが遺憾だと発表したということがニュースで大きく報道されています。

アヤソフィアのこれまでの歴史は、1500年前にキリスト教の教会として建設され、1453年にオスマン帝国によってモスクに作り替えられた後、1934年に宗教的に中立な立場の博物館となり、ユネスコの世界遺産に指定されました。

キリスト教やイスラム教の文化にあまり馴染みのない日本人にとっては、アヤソフィアが博物館であることがなぜ重要であったのか理解しがたいかもしれません。

トルコ人ノーベル賞作家のオルハン・ハムク氏は、トルコ人が持っている世俗的なイスラム教国としての誇りを奪う決定だとコメントしています。

世俗主義とは、政治的な決定が宗教に左右されないことや、個人の信仰の自由を指し、トルコの憲法にはこれが明記されているのだそうです。

イスラム教国で世俗主義を唱えている国はトルコのみであるため、オルハン・ハムク氏の言う「誇り」とは、これを指しているのかもしれません。イスラム教文化と他文化の共存が認められている国であることへの誇りだとも言えそうです。

このニュースを日本人の立場から見た時、「文化の多様性」について考えさせられました。

日本は多様性のない国なのか

日本では世俗主義についてあえて語られる機会がないほど、それが当たり前のこととされています。

それなのに、海外の人から「多様性がない」と言われてしまうことが多いように思われます。

たしかに、日本は最も同質な民族の国の一つだとワシントンポスト紙に書かれたこともあり、黄色人種ではない日本人はあまり多くありません。

グローバル化のためにも、日本人は文化の多様性を認めるべきだと言われることが多いですが、日本が単一民族の国だから多様性を認めない国だと判断してしまうのは、少し短絡的なのではないでしょうか。

文化の多様性とは?

ユネスコの文化的多様性に関する世界宣言の中には、下記のような文言があります。

地球上の社会がますます多様性を増している今日、多元的であり多様で活力に満ちた文化的アイデンティティーを個々に持つ民族や集団同士が、互いに共生しようという意志を持つとともに、調和の取れた形で相互に影響を与え合う環境を確保することは、必要不可欠である。

文化の多様性を認めることで自国の文化が消えていってしまうのでは?という懸念もあるかもしれません。

ユネスコの宣言の中には「文化的多様性は人類共通の遺産」だとも明記されており、多様性を認めることは他と同一化することでないことが分かります。

日本のグローバル化には、他の文化を理解し認めながらも、日本独自のアイデンティティーを守っていく必要があると言えます。

日本独自のアイデンティティーや持ち味とは?

日本は「同質な民族」という観点からは多様性がないように思えますが、「他の文化を取り入れる」という観点からは、非常に優れているのではないでしょうか。

日本の食文化を例に挙げても、醤油は元々日本で発明されたものではないにも関わらず、日本独自の調理に使用され、なくてはならないものとなっています。

また、冒頭に挙げたような宗教の面に関しても神道と仏教が共存してきたように思われます。

このように、日本人は他の文化や習慣を柔軟に自分たちの生活に取り入れてきました。

それはアイデンティティーを失うことではなく、逆にそれ自体が日本の持ち味であり守っていくべきアイデンティティーであるのかもしれません。

次回の記事では、日本の持ち味について詳しく考えていきます。

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