パーソナライズド広告やサービスとは?メリット&デメリットを解説
マーケティングの分野でよく聞かれる「パーソナライズ」「パーソナライズド」「パーソナライゼーション」という言葉。
いずれも日本語では「個人専用」という意味合いになり、個人のニーズや関心、過去の行動などを検証しながら、広告配信やサービスを実施するマーケティング活動を指します。
たとえば、頻繁にショッピングに出向く衣料品店で、「先日購入されたスカートに合いそうな、新作のブーツが入りましたよ」と言われれば、覚えていてもらえたと嬉しく感じ、新作のブーツを見てみたいと感じるのではないでしょうか。
このような一対一の場面での接客は古くから存在しますが、最近になって「パーソナライズ・マーケティング」が注目されるようになった背景には、インターネットやSNSの普及が挙げられます。
インターネットや人工知能の普及によって、顔の見えない顧客に対してでも、マーケティング活動が可能になったのです。
多様化するニーズに応えるために
以前は新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどのマスメディアを使って情報を得ることが一般的でしたが、インターネットの普及に伴い、個々が能動的に自分に必要な情報を得られるようになりました。
さらにSNSやyoutube等の普及によって、個人の興味や憧れを持つ対象がより細分化されてきています。
このような多様性を持つ時代の到来により、テレビCMや雑誌広告のようなマス・マーケティングよりも、インターネットを使ったパーソナライズ・マーケティングに注目が集まっているのです。
パーソナライズド広告やサービスとは?
インターネット上でコンテンツを閲覧している際に、以前購入を検討していた商品の広告が表示されたり、SNSを閲覧している際に、好きなブランドと似た系統の別のブランドの広告が表示されたりと、パーソナライズド広告を目にすることは日常茶飯事になっているともいえます。
また広告ではなく、ECサイトで以前購入したものの関連商品や興味のありそうな商品がリストアップされるような機能は、パーソナライズサービスと呼ばれています。
インターネット上にある個人の検索や閲覧履歴などの情報を活用し、ユーザーの興味や関心のある内容を特定することで、パーソナライズド広告やサービスの配信が可能になります。
パーソナライズ・マーケティングのメリット&デメリット
Salesforce の調査では、消費者の75%が自分の名前や購入履歴を把握している販売元から商品を購入したいと回答しました。
また、58%の消費者はパーソナライズされた購入体験は重要だと回答しています。
マッキンゼーは、「パーソナライズド・マーケティングは技術の進歩により、さらに精密化されるだろう」と予測しており、画一化されたサービスでは、市場の中で大きく出遅れる可能性もあります。
その反面、企業側が法的に問題のないよう対策しても、「プライバシーが脅かされているようで怖い」と感じる消費者もいます。
冒頭で例に挙げた衣料品店のような、一対一の接客を嬉しいと感じる消費者は多いでしょうが、顔の見えないデジタルな世界で行われる人間味のないマーケティングは、消費者の恐怖心や嫌悪感を駆り立てる可能性があるのです。
このようなメリットとデメリットを併せ持つパーソナライズ・マーケティングは「諸刃の剣」と呼ばれることも多く、デジタルな技術だけではなく、顧客一人一人を思いやる温かさを併せ持つことが課題となりそうです。
パーソナライズド広告やサービスで効率よく
メリットとデメリットの両方があるパーソナライズ・マーケティングですが、その魅力はなんといっても費用対効果の高さです。
特にGoogleやSNS上のデジタル広告は、簡単にパーソナライズ化が可能なため、上手く活用できれば大きな効果を上げることができます。
弊社では、GoogleやSNS広告に関するアドバイスが可能です。ご興味のある方は「お問い合わせ」より、お気軽にご相談ください。