イギリス銀行口座開設方法|簡単にオンラインで【法人向け】

以前の記事でイギリスのオンライン銀行で個人向け口座を開く方法を説明しましたが、その続きとして今回は法人向けについてまとめました。店舗に赴かずとも開設が可能なオンライン銀行を利用して、海外ビジネスをスムーズにはじめてみてはいかがでしょうか?

 

個人向け口座の開設方法についてはこちら

イギリス銀行口座開設方法|簡単にオンラインで【学生・ワーホリ向け】

※ サービス内容や手数料は変更の可能性、プランによって違いがあります。実際の登録時には各銀行の公式サイトをよくご確認ください。

 イギリスの3大オンライン銀行でビジネスアカウントを開設する方法

 Monzoで法人口座を開設する方法

 Monzoでは中小企業がビジネス運営に集中できるようにと、銀行業務と管理が簡単にできるアカウントを立ち上げました。無料アカウントBusiness Liteと有料アカウントBusiness Proがあり、無料アカウントはモバイルおよびWebアクセス、即時通知、お金を分離するためのポット、無料の即時英国銀行振込、受賞歴のあるカスタマーサポートなどを含む完全な英国当座預金口座となっています。

一方、有料アカウントは月£5かかりますが、将来の税金支払分を別途管理できるTax Pot(Potとはバーチャルに資金を切り分けて管理できる仕組み)や、会計ソフト連携、複数アカウント、請求書管理機能などが追加で利用できます。

 口座開設手順

①    申請資格を確認する

・英国に拠点を置く個人事業主または有限会社(LTD)であること

・有限会社の場合は英国においてのみ税務上の居住者であること

②    スマートフォンでMonzoアプリをダウンロードする

(パスポートや英国の運転免許証など、IDを手元に用意)

③    ビジネスアカウントを申請する

(アプリを開いて「ビジネスアカウントを申し込む」をタップする)

④    資格があるかどうかを確認するためのビジネスに関する質問に答える

 

アカウントが承認されればすぐに使用を開始できます。また、当座預金切り替えサービスを使用して、すべてのお金と支払い(直接引き落としや自動振込など)を現在利用中の銀行からMonzoに切り替えることもできます。

 

 

口座開設はこちらから→ https://monzo.com/i/try-phone-business-signup/

 

Starling Bankで法人口座を開設する方法

 40万以上の英国企業が利用しているStarlingの法人口座。月額料金なしの機能が豊富なビジネスアカウントに、「The Business Toolkit」や「Euro business account」などのようなサブスクリプション機能を追加してカスタマイズすることでビジネスを強化できるようになっています。

今年8月発行のあるサービス品質調査結果によると、14の最も大きなビジネス当座預金口座プロバイダーそれぞれの顧客約1200人に、他の中小企業に自分たちが使用しているプロバイダーを推奨するかどうかを尋ねたところ、同社が1位だったそうです。

 申請資格

①    Companies House(英国の企業登録機関)に登録されている有限会社またはLLP(Limited Liability Partnership:事業を目的とする組合契約を基礎に形成された企業)であること

②    有限責任会社およびLLPは、企業内のすべての主要人物(PSC)が英国の居住者であり、自然人である必要がある

③    アカウントにアクセスできるすべての取締役は英国居住者である必要がある

④    事業は持株会社であってはならない

⑤    取引活動の証拠があること(Companies Houseの書類は証拠としての受け付けは不可)

⑥    同社が定める基本的なAML(Anti-Money Laundering:マネーローンダリング対策)/ KYC(Know Your Customer:本人確認手続き)や詐欺・クレジットに関するチェックとプロセスを満たすこと

 口座開設に必要なもの

①    スマートフォン(およびインターネット接続)

②    パスポートや英国の運転免許証などの有効な顔写真付き身分証明書

③    事業活動を示す貿易登録や銀行取引明細書などのようなビジネスの性質を確認する文書を手元に置いておくと良い

 

申請完了までは約10分。その後、同社チームが詳細を承認し、アカウントを開設するそうです。

 

 

口座開設はこちらから→ https://www.starlingbank.com/business-account/#cta-footer

Revolutで法人口座を開設する方法

 昨年、法人顧客が50万件を突破したRevolut。環境問題や人権問題といった社会的な問題に関心があり、カードの支払い金額を整数へと切り上げ、切り上げた金額分を寄付金にするというユニークな機能も付加しています。

同社の法人口座は無料アカウントと月定額で利用できる有料アカウントがあります。国内銀行口座への無料送金、有利な為替レートでの海外送金、28種類の通貨交換などができ、有料アカウントでは、更に資産管理や24時間サポートなどの機能が利用できるとのこと。複数のビジネスアカウントを持つことも可能です。

 

口座開設手順

①    オンライン申し込みフォームに記入する

・氏名、住所、生年月日、顔写真付き身分証明書、自撮り写真などの個人情報を提供

・事業名で口座を開設する権利を確認するために、申請事業の取締役または株主でない場合は口座を開設するための承認について証明が必要

②    フリーランスか正式に登録された会社を持っているかを伝える

③    ビジネスについていくつかの情報を提供する

・法人口座を開設する場合は、会社の登録名、法人番号、商号など、基本的な法人設立の詳細が必要

 

申請書の送信・確認が終われば口座が開設されますが、更なる詳細確認のために連絡が来る場合もあるそうです。

 

 

口座開設はこちらから→ https://business.revolut.com/signup

 日本イギリス間の海外送金を「Wise」でお得に

オンライン銀行についてまとめてきましたが、中には銀行口座を作るまでもなく送金だけできればいいという企業の方もいらっしゃるでしょう。そんな場合にはWiseという送金サービスを利用するという手もあります。

Wiseとは2011年創業のロンドンを本拠地に持つP2P送金サービスを提供する企業でありそのサービスのことです。「6倍節約できる国際的なアカウント」という謳い文句の通り、従来の銀行よりも安く早く送金できるため、送金だけならWiseがお薦めです。常に実際の為替レートと格安の送金手数料で海外送金をすることができるからです。

24時間以内に90%以上の海外送金がオンラインで完了し、一般的な銀行と比べると最大1/8の手数料で海外送金の実施が可能と言われています。Wiseで掛かる手数料は海外送金手数料以外発生しません。

また、Wiseでは56通貨もの取り扱いがあるので、オンライン銀行では送金できない通貨・国を利用したい場合にも便利です。

 

 

手数料詳細はこちら→ https://wise.com/jp/

 海外ビジネスにオンライン銀行や送金サービスを上手く活用しよう

 

オンラインで世界中のどこでも経費が支出できるオンライン銀行口座は、この時代に非常に便利なサービスであり企業の強い味方です。

弊社ではイギリスにおける銀行口座開設手続きのサポートも行っております。「お問い合わせ」よりお気軽にご相談ください。

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