架空の有名人「バーチャルインフルエ ン サー」の魅力とは?

バーチャルインフルエンサー
 

バーチャルインフルエンサーとは、CGで設計された実在しない有名人を指します。一般的には本物の人物に見えるようにデザインされ、SNSマーケティング等に使用されます。

日本には漫画やアニメの文化があるため、バーチャルインフルエンサーやCGインフルエンサーのような架空の人物にファンがいることも、それほど目新しいことではないかもしれません。

たとえば、2007年に音声ソフトを擬人化したことによって誕生した「初音ミク」は、日本人なら一度は名前を見たり聞いたりしたことのある架空の有名人です。

それではなぜ最近になって急速に、バーチャルインフルエンサーが注目を集めるようになったのでしょうか。

バーチャルインフルエンサーが注目される理由

バーチャルインフルエンサーが注目されるようになった理由には、SNSの普及はもちろんのこと、CGの技術向上が挙げられます。

以前から初音ミクのような漫画やアニメに近いキャラクターは人気がありましたが、リアルな人物をCGで製作した場合、どうしても不自然な部分が残ってしまい、不気味だと感じる人が多かったのではないでしょうか。

現在のCGの技術では、バーチャルだと言わなければ誰も気が付かないほど、リアルな人物を作り上げることが可能になりました。

2016年にデビューしたバーチャルインフルエンサーの「リル・ミケーラ」は、2017年末ごろまで架空に人物であることを公表いませんでした。「19歳のスペイン人とブラジル人のハーフの女の子」という設定を疑う人はほとんどいなかったのです。

写真加工アプリ等を駆使した人物写真を投稿するSNSユーザーは大変多いため、そこにバーチャルの人物が混ざってもさほど違和感がないのかもしれません。こういった意味では、リアルとバーチャルの境目があまりない時代に突入したともいえるでしょう。

後にリル・ミケーラが実は「Brud」というロサンゼルスの企業によって作られた架空の人物であることが分かりと、大きな話題を呼びました。

それと同時に、「バーチャルインフルエンサー」という新しいカテゴリーが誕生したとも言われています。

バーチャルインフルエンサー・マーケティングのメリット

バーチャルインフルエンサーは架空の存在であるため、発言や行動を完全にコントロールすることができます。

これは大きなメリットではありますが、不祥事や失言での炎上が起こりえないとは言い切れません。

2019年5月にカルバンクラインのキャンペーンに参加したリル・ミケーラは、残念ながら批判の対象となりました。

キャンペーン中に公開されたビデオの中で、実在するスーパーモデルのベラ・ハディッドとキスするシーンがあり、どちらも同性愛者ではないにも関わらずその真似事をしているということが、消費者の反感を招きました。

このキャンペーンは「ありのまま(真実)を賞賛する」というテーマであったため、その矛盾を指摘されたのです。

カルバン・クラインはこのキャンペーン広告に対して、公に謝罪することを余儀なくされました。

このようにバーチャルインフルエンサーであっても、炎上の可能性はゼロではないのです。キャンペーンの趣旨にあったインフルエンサーを起用しなければならないことは、リアルでもバーチャルでも相違ありません。

ただバーチャルインフルエンサーの場合、批判されても精神を病むことはありません。病気になることもなく、歳を取ることもないということもメリットとして挙げられます。

また、本人が撮影地に出向く必要もないため、コロナ禍においても活躍することが可能です。

魅力的なキャンペーンにするために

この記事では主にリル・ミケーラについて紹介しましたが、日本で誕生したバーチャルインフルエンサーのimmaは世界的に有名人です。バーチャルインフルエンサーなら、簡単に言語の壁も超えることが出来ます。

このように人々の心をつかむためには、新しくて面白い仕掛けが必要になります。

弊社では海外進出やインバウンドビジネスの面白いアイディア出しやアドバイスが可能です。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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