イギリスのクリスプは時代遅れ⁉日本のスナック菓子|海外の反応

日本 スナック菓子 海外の反応

イギリスやアメリカなど海外の人が食べるスナック菓子というと、ポテトチップスというイメージがあるのではないでしょうか。

2021年にStatistaがイギリスの成人を対象に行った調査でも、最も頻繁に食べられているスナック菓子はクリスプでした。(※イギリスではポテトチップスをクリスプやクリスプスと呼びます。チップスはフライドポテトを指します)

食べるシーンとしては日本と同じように、仕事中などの「小腹が空いた時」という人も多いのですが、イギリスではランチの際にサンドウィッチなどの軽食と共に、クリスプを食べる人が非常に多いです。サンドウィッチとコーヒーを主力商品とするイギリスの大手チェーン・プレタマンジェでも、食べきりサイズのクリスプが売られています。

イギリスでのクリスプ人気は根強いものですが、昨今の健康志向ブームによりアジア系のスナック菓子にも注目が集まり始めています。

スナック菓子を最も食べる世代=健康志向世代

ミレニアル世代やZ世代はそれ以上の世代に比べて、間食の習慣を持っている人が多い傾向があります。たしかに若いころはいつもお腹が空いていたなぁと、納得される方も多いのではないでしょうか。

ミレニアル世代やZ世代は間食においても、高タンパクや豊富な食物繊維など栄養価の高い食品を選びたいと考えているようです。また味に退屈しないために、バラエティーに富んだ大胆な味付けの物に興味を持つ傾向もあります。

これらの傾向を考慮すると若い世代を中心に、食べなれたクリスプではなく日本のスナック菓子に興味を持つ海外の人は多いかもしれません。

海外で知られている日本のスナック菓子とは

ワサビ豆はイギリスのスーパーマーケットチェーン・テスコでも販売されており、現地でかなり定着してます。現在オンラインで販売されているものはパッケージに、食物繊維豊富と謳っており健康志向の消費者を狙っていることが分かります。

また、柿の種はカメダ・クリスプとして海外の数か国で販売されています。スィートチリ味のような海外向けの味付けを開発したり、パッケージをスタイリッシュに変更したりとローカライズもされています。

最近ではスルメもビーフジャーキーのイカ版のようだと、認識されつつあります。

日本のスナック菓子海外の反応

ロサンゼルスタイムスでアジア系スナック菓子について紹介されており、記者が日本製品を気に入っている理由として、湿度の高い気候に耐えうるパッケージを挙げていました。日本の食品メーカーにとって湿気対策は当たり前かもしれませんが、イギリスやアメリカなどの海外の国では意外にそうではないようです。

また、個人の好みではあるが……と前置きしながらも、ロサンゼルスタイムスの記事には単純に味が美味しいとも書かれていました。

しなしながら良い反応もある反面、食品添加物が多いというマイナスのイメージもあります。添加物の中でも特に、うま味を加えるために用いられるMSGを問題視している人が多い印象です。イギリスの消費者は添加物の少ない食品に慣れているためか、安全だと言われる量のMSGでも軽い頭痛や吐き気等を感じる人がいます。このようなマイナスイメージは日本のスナック菓子だけではなく、アジア系食品全般にあるようです。

日本のスナック菓子―海外進出の問題点&解決案

まず前出の添加物の問題はある程度解決しておかない限り、そもそも輸出自体が難しいかもしれません。まずは現在使用している添加物が輸出国で制限されていないかを確認しておきましょう。日本のスナック菓子に興味を持ちそうな健康志向の人たちをターゲットにするのなら、可能な限り使わないようにするのが賢明と言えます。

その他の問題点としては海外のスーパー向けに営業活動を始めると、日本のスナック菓子をどの売り場に置くべきか分からないと言われることも少なくありません。日本の食料品店の売り場には米菓子コーナーやするめコーナー等があるのは普通ですが、海外にはありません。したがって、どのように売るべきかを小売店に提案できるようにしておく必要があります。

イギリスにはTwiglets(ツィグレット)という小麦で作られたスナック菓子があり、食感や風味が日本のあられに少し似ています。小腹が空いた時に食べるスナックというよりは、おつまみとして食べられることが多い印象です。その他にも同じカテゴリーに入りそうな既存のスナック菓子をリサーチすることで、新しい提案ができるかもしれません。

スナック菓子で海外進出してみませんか?

まだ問題点はありますが、日本のスナック菓子は海外で注目されるポテンシャルがあります。今海外進出すれば、ローカライズとPRの仕方によっては市場の先駆者にもなり得ます。

弊社では日本企業の海外進出サポートを承っています。ご興味のある方は「お問い合わせ」よりお気軽にご連絡ください。

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