SNSネイティブ"Z世代"の特徴/マーケティングに生かすには
以前の記事("Z世代"マーケティングでは若者の心を掴めない?その真意)では、単純に"Z世代"をターゲットにしたマーケティングは成功しづらいとお伝えしました。こちらの記事ではZ世代の特徴をさらに分析していきます。
Z世代とは ~今、何歳?語源は?~
以前の記事でもご紹介しましたが、Z世代とは1990年台中頃~2010年頃までに生まれた現在(2023年)10歳~20代中頃程度の若者世代です。明確な定義は存在しないようで、1997年以降や1990年台後半以降とされている場合もあります。
Z世代はゆとり世代、就職氷河期世代のような日本特有の呼称ではなく、元々アメリカでジェネレーションZと呼ばれていたのが、日本を含めた世界各国に広まりました。
Z世代の少し上の世代をY世代やミレニアル世代、そのさらに上の世代をX世代と呼びます。X世代の由来はギリシア語で「未知」の意味を持つ「Xei」だとされており、それ以降の世代をXの次のアルファベットであるY世代、続いてZ世代と呼ばれるようになりました。Zでアルファベットが終わってしまうため、さらに若い世代はアルファベットの頭に戻り、ジェネレーションα(アルファ)やα世代と呼びます。
Z世代の特徴とは?
1990年代から一般家庭にインタネットが普及し始めたため、Z世代は生まれた頃からデジタル環境に晒されています。そのためデジタルネイティブや、SNSネイティブと言われることも多いです。
Z世代の最も大きな特徴として、ITリテラシー高さが挙げられます。これを念頭に置いておくと、他の様々な特徴にも一貫性が見えてきます。
Z世代の特徴 ~価値観、性格~
多様性を享受
SNSやインターネット上で様々な意見や価値観を見聞きするため、狭い価値観に囚われません。性別や国籍などでステレオタイプのイメージを持たず、一人一人を個人として扱います。
特にジェンダー平等の意識が高く、男女の平等だけではなくLGBTQ+に関する知識や理解もあります。
自分らしさを大切にする
上記で述べたよう多様性を受け入れた上で、自分自身を上手くポジショニングします。友人同士の集団の中で似た人がいると「キャラがかぶる」と、気にする人も多いようです。他人に同調するより、自分自身の個性を大切にしているからでしょう。
買い物の際も自分らしさを基準にして選ぶため、ブランド名に拘りません。
社会問題、環境問題への関心が高い
SNS等を通して様々なニュースを目にしたり、子どもの頃に東日本大震災を体験したりしたことから環境や社会問題への関心が高い人が多いのも特徴です。買い物の際にも持ち前の高いインターネットリテラシーを生かし、社会や環境に悪影響を与えていないかなどをチェックします。
オープンコミュニケーション
他者や自分自身の個性を大切にするため、自分の意思を相手に伝えることに抵抗がありません。自分の好きなものを語ることに対してもオープンで、意見交換に上手くSNSを活用します。
コミュニティ意識が強い
上下関係のない横のつながりを好み、コミュニティ意識が強いです。コミュニティの中に困っている人がいれば助けたり、皆で協力するよう促したりもします。
自宅にいても親友や交際中の人とlineなどの通話を繋げたままだという人も珍しくありません。
効率重視、時間を無駄にするのが嫌い
Youtube動画などを倍速で再生して視聴するなど、効率性を重視します。インターネットやSNSで日々流れてくる膨大な情報を処理するために、自然と身に着いた特徴であると考えられます。有益な情報を短時間で得たいと考えているため、だらだらと話の長い人をとても嫌います。
Z世代の特徴 ~仕事~
柔軟な働き方をしたい
テレワークやリモートワークはもちろんのこと、副業などが許容される職場を求めます。会社に貢献したいというよりは、自分自身のスキルを磨きたい人が多いからです。
一つの職場にこだわらない
一度入社した会社に定年するまで務めるべきだと考える人は少なく、能力に見合う適性の高い職場があれば、転職することに抵抗がありません。
起業意識が高い
リーマンショックを目の当たりにしているため安定して収入を得られるよう、自分自身のスキルを磨きたいと考える傾向があります。そのため、起業したいと考える人も多いようです。
Z世代マーケティング。特徴を掴めば成功する?
上記に挙げた特徴を踏まえたマーケティングならそれなりに成功するかもしれませんが、日本のZ世代を相手にする場合、少子高齢化を念頭に置いていく必要があります。
Z世代向け=若者向けの製品やサービスだと考えられますが、当然のことながら何年か経てばZ世代も若者ではなくなります。少子高齢化である以上、若者向け市場は縮小していくので、Z世代のような若者をターゲットにする場合、継続的に利益を上げ続けるには顧客を囲い込むしかありません。
そこで海外に目を向けると、イギリスのような先進国であっても日本ほど少子高齢化は進んでいないのです。Z世代を狙った商品やサービスがあるのなら、日本市場だけではなく海外市場を視野に入れてはいかがでしょうか。
弊社ではイギリスのZ世代に、日本の商品やサービスを広める新プロジェクトを進めています。現在サプライヤーを募集中ですので、ご興味のある方はお問い合わせより気軽にご連絡ください。