イギリスで荷物を送る方法/ロイヤルメールや宅急便を比較
イギリスから日本に荷物を送りたい、Eコマース等のビジネスをしている方ならイギリス国内で荷物を送りたいなど、イギリスで宅配サービスを利用する機会は様々です。この記事ではイギリスで宅配サービスを利用する場合の注意点や、満足度の高い宅配サービス業者を紹介します。
イギリス宅配サービスの問題点 日本との違い
イギリスの宅配サービスは、昔と比べるとかなり改善されました。それでも日本では当たり前に受けられるサービスが、イギリスでは受けられないことも多いです。
例えば、日本の宅配サービスでは時間指定が可能ですが、イギリスではそうとも限りません。指定できたとしても、遅れてくることが珍しくありません。出掛けていれば不在表が届くのは日本と同じですが、再配達依頼をしても指定した日時に荷物が届かず、結局近くの郵便局などに受け取りに出向くこともよくあります。不在表の存在自体も当てにならず、時々、入れ忘れがあります。
配送にかかる日数も一般的に日本より長く、翌日に届くことは稀です。日曜日と祝日は配送を行わない業者も多いです。
また、一般的に不在表には「近所の人に預けました」という欄があり、アパートの場合は預け先の部屋番号、一軒家の場合は番地などが書かれてはいるのですが、字が汚くて読めない、記入漏れや間違いなど、小さなトラブルが頻発します。近所の人ならまだしも、たまたま通りかかった人に預けられてしまい、危うく荷物が行方不明に……というトラブルも耳にしたことがあります。
預けられる方の立場からしても、いつ取りに来るのか分からない隣人の荷物を預かっているストレス、待っていても取りに来ない場合は代わりに届ける手間など、多くの問題点があることは容易に想像できるのではないでしょうか。
イギリスにも置き配サービスはありますが、指定とは別の場所に置かれた、ゴミ捨て場に置かれて汚れた、安全ではない場所に置かれて盗まれたなど、これにも様々なトラブルが付きまといます。
荷物を送る場合も、自宅に集荷を依頼すると手数料がかかることが多い上、空港⇔自宅の荷物の宅配のような便利なサービスは存在しないなど、日本とは異なります。
日本に荷物を送る場合も◎イギリス宅配 おすすめ一覧
様々な問題点やトラブルを紹介しましたが、イギリスにもそれなりに満足度の高い宅配サービスは存在しています。2023年のWhich?の調査によると、76%の人が最近の宅配には満足していると回答しているので、実際にトラブルが起こる頻度は10回中2~3回程度なのかもしれません。
ここでは比較的満足度の高い、イギリスの宅配サービスを紹介します。
イギリス宅配サービス① 郵送-ロイヤルメール 満足度 92%
日本郵政のイギリス版のような宅配サービスで、イギリス国内に限らず海外にも、手紙や書類、小包の発送が可能です。「Size and weight guide – UK letters and parcels」と検索すると、配送料金を調べることができます。重要な物を送る場合は、Sign & Trackingオプションを付けることをお勧めします。
配送料は予めオンライン決済することが可能で、オンラインで自宅に集荷依頼(無料)することもできます。
2024年現在、30kg以上の大きな荷物を発送する場合は、ロイヤルメールの子会社Parcelforceが代行するようです。Parcelforceの具体的な満足度データは見つかりませんでしたが、あまり評判は良くないようです。大きな荷物を送る場合は、他の配送サービスを利用する方が良いかもしれません。
国際発送に関しては比較的、書類の煩雑さがなく、税関で荷物が止まる心配も少ないと言われています。ちなみに同じ理由で、日本から海外へ荷物を発送する場合も、郵便局がおすすめです。
イギリス宅配サービス② DPD 満足度 88%
DPDもイギリス国内だけでなく、 200 か国以上の国際配送サービスを提供しています。イギリス国内には約6,000カ所の集荷ポイントがあり、一部の郵便局(ロイヤルメール)でも荷物を発送することが可能です。
イギリス宅配サービス③ DHL 満足度 85%
ロイヤルメールやDPDと同様に、DHLもイギリス国内だけでなく 200 か国以上の国際配送が可能です。イギリス国内配送の場合は翌日配達のオプションがあり、急ぎの荷物でも比較的安心して預けることができます。
集荷ポイントはDADと比較すると少ないものの、イギリス国内に3,500カ所あります。ロンドンの場合は自宅からさほど遠くない場所に、集荷ポイントが存在していることが多いです。
イギリス宅配サービス-番外編- クロネコヤマト宅急便
日本人がイギリスから日本へ荷物を送りたい場合は、欧州クロネコヤマトに依頼するのが安心かもしれません。問い合わせに日本語で対応してもらえるからです。また、国をまたいでの引っ越しのような大量の荷物の場合でも、ロンドン市内は集荷が無料です。
ちなみにクロネコヤマトは日本から海外への発送も可能ですが、送る品物が多岐に渡る場合、郵送よりも書類作成がやや煩雑な印象です。それでも荷物の重さや大きさによっては、郵送よりも配送料が安いことがあるので、比較検討しても良いでしょう。
イギリス宅配サービス比較サイト Parcel Monkey
イギリスには民間の宅配業者が多く存在しています。Parcel monkeyというサイトでは荷物を送る際に、配送元&配送先(国内外問わず)、荷物の重さを入力すると、送料を教えてくれます。そのまま集荷の依頼も可能です。
イギリスで荷物を送る際に
荷物を送る作業は意外と手間がかかるものです。海外では発送方法を調べるだけでもそれなりに大変ですので、イギリスで荷物を送る際にはこちらの記事を参考にしていただければ幸いです。