SNSは若者だけのものではない?シニア層向けの新しいマーケティング
昨年(2017年)の総務省の調査によると、60代のインターネットの利用率が70%を超え、70代でも50%を超えていることが明らかになりました。当然のことながら、利用率で見たら若年層に劣るものの、シニア層の人口を考慮した場合、利用者数は若年層に大きく劣らないとも考えられます。したがって、この層を取り込むオンラインマーケティングは、企業の成長力を左右すると言っても過言ではないでしょう。それでは、シニア層の心を掴むためのオンラインマーケットとは、どのようなものなのでしょうか。
シニア層はインターネットを何に使う?
シニア層のインターネットの利用目的はメール、動画視聴に続いて、ネットショッピングがランクインしており、60代の半数以上がネットを使って買い物をしているということが明らかになりました。また、ネットショッピングに続いて、レシピやグルメの検索、それに続いてFacebookがSNSの中では最も高い30%を超える利用率でランクインしています。この結果を踏まえると、Facebookを使ったSNSマーケティングは、シニアにも有効だと言えるのではないでしょうか。
シニアにとって魅力的なものとは?
シニア世代の消費の傾向としては、次々と目新しいものが気になる若い世代とは異なり、「ノスタルジー消費」と「時間開放型消費」というものがあります。「ノスタルジー消費」とは、懐かしいという感覚を刺激する消費で、復刻版の玩具や、リバイバル版の映画やドラマなどがこれに当たるのではないでしょうか。「時間開放型消費」は、子育てや長年の就労などを終えたこの世代ならではの、「もう一度自分らしさを取り戻したい」という欲求を満たすような消費を指します。したがって、シニア世代が持つこれらの消費行動の傾向を考慮して、その欲求をくすぶるFacebook投稿をすることが、この世代に向けたSNSマーケティングの鍵となります。
メールとFacebookを掛け合わせて
シニア層のメールの利用率の高さを考慮すれば、メールマーケティングも有効な手段だと言えそうです。Facebookから直接購買に結びつけるのも良いですが、Facebookから自社のサイトに誘導し、メルマガ登録を促すという方法も、回りくどいようですが、顧客予備軍を作るという意味で有効なのではないでしょうか。
特徴を考慮したSNSマーケティングを
シニア層向けのSNSマーケティングは、若年層のSNSマーケティングに比べるとまだまだ例が少ないため、手探りで進めていかなければいけないかもしれません。しかし、今後この層の人口や、インターネットやスマートフォンの利用率が増えていくことは、ほぼ確実と言えるので、この層を巻き込んだSNSマーケティングは、企業の成長を大きく助けてくれるのではないでしょうか。