日本と海外の人気SNSランキング。利用率&規制に違いはある?

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通して消費者とコミュニケーションを行い、ブランドの認知や理解を促すなどして購買に繋げていくSNSマーケティング。特に、SNS広告配信やインフルエンサーマーケティングは、露出を高め、常に最新情報を把握し発信したい企業にとって、不可欠になりつつあるマーケティング手法と言えます。

しかし、日本と海外ではSNSによって利用率が違うため、単純に日本で良く知られているSNSを利用しても意味がありません。世界全体ではどのSNSの利用率が高いのか、使用に規制があるのかなどに注目してみました。

 

 

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【2022年最新】世界と日本のSNS人気ランキング

 《世界》Facebookのシェア率が依然として高い。アメリカ・中国系が上位を占める

市場および消費者データを専門とするドイツの会社Statistaによると、2022年1月の時点で月間アクティブユーザー数においてランク付けされた世界で最も人気のあるSNSは以下の順でした。

※メッセンジャー型のようにビジネス活用に直接関係のないSNSも含まれています。

 

1位 Facebook                                29億1,000万人

2位 YouTube                                 25億6,200万人

3位 WhatsApp                              20億人

4位 Instagram                              14億7,800万人

5位 Weixin / WeChat                   12億6,300万人

6位 TikTok                                     10億人

7位 Facebook Messenger           9億8,800万人

(以下略)

 

10億の登録アカウントを超えた最初のソーシャルネットワークFacebookは現在もユーザー数が多く、Metaが運営するその他のWhatsApp、Instagram、Facebook Messengerも上位にランクインしています。特にFacebookは、その他のSNSと比べると多くのユーザーが実名でアカウントを持っているため、ユーザーデータの精度が高く、ターゲティング広告などを出す場合の指標として信頼性が高いと思われます。

 日本であまり馴染みのないWeChatは中国の大手IT企業テンセントが開発したメッセンジャーアプリであり、中国大陸版と国際版が存在します。企業アカウントの社外PR向けサービスでは購読アカウントとサービスアカウントがあり、ユーザー向けに自社情報を積極的に配信することができるため、企業側からも注目されています。

 

《日本》海外と違うSNSユーザー数ランキング。全世代でLINEが人気

インフルエンサーマーケティング事業会社Find Modelが運営するSNSマーケティングメディアInsta Labによると、日本のユーザー数ランキングはこのようになっています。

 

1位 LINE                          8,900万人

2位 YouTube                   6,500万人

3位 note                          6,300万人  ※「1ヶ月にnoteを訪問したアクティブブラウザ数」であり会員登録者数とは異なる

4位 Twitter                      4,500万人

5位 Instagram               3,300万人

6位 Facebook                2,600万人

7位 TikTok                       1,690万人

(以下略)

 

世界ランキングでは見当たらなかったLINEがトップに位置し、noteやTwitterも上位に来ています。メッセンジャー型アプリとして見ると、海外ではWhatsAppやFacebook Messengerなどが主流で、LINEを使用している人はイギリスでもアジア系の方が多いように思います。

また、総務省の「2020年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」でも、調査対象の全世代(10-60代)に渡り、利用率が増加していることが分かっています。

 LINEは通信手段だけでなく、アパレル会社などの企業アカウントを友達登録するとポイントが貰えたり、LINEで繫がっている友だちにギフトをプレゼントできる「LINEギフト」というサービスがあったりと、ユーザー(消費者)と企業が繫がることのできるSNSでもあります。タイムラインによる不特定多数へのPRからユーザーとの1対1のトークまで、様々に活用できる点が長所と言えるでしょう。

 

TikTokとInstagramはグローバル層に訴求が可能

世界でも日本でも上位にランクインしているTikTokとInstagram。日本では、総務省の同調査によるとTikTokは幅広い年代で利用されているわけでありませんが、前年と比べると各年代で増加しており、10代の間では圧倒的な人気を誇っています。

既定のハッシュタグを付け、楽曲に合わせた動画を投稿することで、企業のグローバルインフルエンサーを選出するオーディションへの参加となるイベントなど、大手企業がTikTokを活用した話題づくりによって様々なPRをはじめています。

 関連記事でも触れましたが、Instagramはインフルエンサーマーケティングに活用している企業が世界中で数多く存在します。特にストーリーズ機能は、1日に投稿される数が5億以上あると言われているほどユーザーが多いです。また、1枚の写真+キャプションという少ない労力・コストで済ますことができ、インフルエンサーマーケティングを試してみようと思っている企業にとっては最初に活用する価値のあるツールと言えます。

海外では利用に規制のあるSNSも?ターゲットやマーケティングに合わせて使い分けを

 中国ではFacebookやTwitter、LINEなどのSNSが使用できないようになっています。中国政府にとって有害となる情報へ国民がアクセスできないように規制されているためです。また、アメリカでは2020年に、トランプ元大統領が中国のSNSであるTikTokとWeChatの米国内での使用を禁止しました(バイデン大統領により昨年撤回され、現在は使用可能)。

 このように、それぞれの国の法律や政治的な事情がSNS利用、延いてはビジネスに影響してくることもあります。PR先の国の状況やターゲットの利用動向をよく調査した上で、効果的に訴求できるSNSプラットフォームを見定める必要があります。

 

 

弊社ではSNS広告作成や日本のインフルエンサーを起用したマーケティングが可能です。ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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出典:

https://www.statista.com/statistics/272014/global-social-networks-ranked-by-number-of-users/

https://find-model.jp/insta-lab/sns-users/#SNS-2

https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf

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