ブラックフライデーとは?【期間 意味 由来 起源 語源】なぜ黒なのか

ブラックフライデーとは?

ブラックフライデーっていつからいつまで?2023年の期間は

今年2023年のブラックフライデーは、11月24日の金曜日です。

多くの消費者が注目するAmazonジャパンのブラックフライデーは11月24日(金)の0時00分から12月1日(金)の23時59分までの8日間、イオンのブラックフライデーは11月17日(金)から11月26日(日)までの10日間に渡って開催される予定です。

本来のブラックフライデーは1日だけなのですが、このようにセールを数日間行う小売業者が多いため、「いつからいつまで?」と期間が気になる消費者が多いようです。

その名の通り毎年金曜日なのですが、なぜ金曜日でブラックが付くのでしょうか?由来などを見てみましょう。

 

※カナダのブラックフライデーは10月の第2月曜日とされています。

 

ブラックフライデーって何?意味や由来、どこの国が発祥?

ブラックフライデーとは、今では感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日金曜日に小売業者が行う大規模なセールとして定着しています。感謝祭が木曜日なのでその翌日に行われるブラックフライデーは必然的に金曜日となります。

「感謝祭」とは「サンクスギビングデー」とも呼ばれるアメリカ合衆国の連邦法定休日です。1621年にプリマス植民地のピルグリム・ファーザーズ(Pilgrim Fathers)が、移住後初めての収穫を神に感謝したことを記念するもので、アメリカでは家族や友人たちと集まって伝統的な食事を楽しみ、日々与えられる多くの恵みに感謝する日となっています。

土曜日に挟まれたこの金曜日に休暇をとっている労働者が多く、クリスマスや年末が近いことから、あちこちでセールが行われていました。

このようにアメリカを発祥として、世界各国では売上アップの商戦として小売業者が挙ってセールを開催する日となっています。

 

※ピルグリム・ファーザーズ……イングランド王兼スコットランド王ジェームズ1世による弾圧を恐れてメイフラワー号に乗り、アメリカに渡ったイングランドのピューリタンたちのこと。

 

ブラックフライデーの起源は?なぜブラック(黒)?

「ブラック(黒)」は元々良い意味ではなかった

金曜日に行うのは感謝祭が影響しているからということが分かりましたが、なぜ「ブラック」が付くのでしょうか?

今の「ブラックフライデー」が浸透する前は、災難の怒った日を「ブラック(Black)+○曜日(○day)」で呼んでいました。

例えば、1929年、世界恐慌のきっかけとなったウォール街大暴落は「ブラックサーズデー(Black Thursday)」、1987年に起きた世界的株価大暴落は「ブラックマンデー(Black Monday)」と呼ばれているように、ブラックが付くものはマイナスなイメージでした。

そして、実は「ブラックフライデー」も最初は良いものではなかったのです。

アメリカで起きた混雑が「ブラック(黒)」の語源

ブラックフライデーを直訳すると「黒い金曜日」となり、セールが行われることもあって、今では「ブラック」は収益黒字の意味と解釈されています。

しかし、実際の起源は違いました。1961年のアメリカ・フィラデルフィア。先に述べたように、クリスマス前でもある、感謝祭と土曜日に挟まれた金曜日に休暇取る労働者をターゲットとして、多くの小売店がセールを行っていました。

その結果、人々がこの都市に繰り出し中心街は大混乱。その混雑や交通渋滞を見て、フィラデルフィア警察署が「ブラックフライデー」と表現したのが語源と言われています。

因みに、「ブラック」には良い意味がなかったため、「ビッグ」に変えて家族で買い物を楽しむ日というポジティブなイメージに変えようという動きもありましたが、結局定着しなかったそうです。

 

ブラックフライデー、日本は関係ない?

「ブラックフライデー」はアメリカ発祥ですが、最近では感謝祭を祝う習慣のないイギリスやアジア各国にも浸透してきています。

日本でも、2014年にアメリカ発の日本トイザらスが初めてブラックフライデーセールを開催したのをはじめとして、2016年にはイオンや家電量販店のノジマ、2019年にはAmazonジャパンと、次々と開催する小売店が増えていきました。

11月はクリスマスや年末年始セールなどの年末商戦を控えて売り上げが伸び悩む傾向にあるため、消費を促す目的としてブラックフライデーが利用されるようになったようです。

 

ブラックフライデーは利益率が下がる懸念も。開催する価値はあるの?

ブラックフライデーは小売業者にとって、年に一番の売上高を記録する重要な日です。

しかし、タイムセールやクーポンの設定などで消費者を競合から引き離し、よりお得であると注目を集めるための大幅な割引価格よって、利益率が下がることもあります。

特に、感謝祭を祝う習慣のない国でブラックフライデーを開催する意味はあるのでしょうか?

目先の利益に捉われることなく、この期間中は製品をお試しいただく機会と考えれば意味はあるでしょう。期間中に販売が増えたことによって得られる販売実績やカスタマーレビューは、セールが終わってからも売り上げに繋がる貴重な財産とも言えます。

 

 

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出典:https://kotobank.jp/word/%E6%84%9F%E8%AC%9D%E7%A5%AD-470055

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