日本への海外の反応&評価 外国人が好きな日本のもの【最新データ】

米国旅行雑誌『Condé Nast Traveler(コンデナスト・トラベラー)』が発表したREADERS’ CHOICE AWARDS(リーダーズ・チョイス・アワード)2024年版の「世界で最も魅力的な国」カテゴリランキングで、2023年版に続き、日本が再び1位に輝きました。「世界で最も魅力的な大都市」カテゴリでは東京が1位にランクインしています。これらのランキングは、計575,048人からの読者投票に基づいて評価されたものだそうです。

このことから、日本という国は海外からどういうイメージを持たれて評価されているのか、改めて調査してみたいと思いました。海外の人々は日本のどこに魅力を感じているのでしょうか?

本記事では、どの国の人々からより好感を持たれているのか、外国人の方々が好きな日本のものや好きなところを様々なランキングやデータを基にまとめてみました。

 

日本を好きな外国人が多い国は?【日本への好感度ランキング】

オンライン語学学習プラットフォームを提供するPreply(米)とソーシャル分析などを行うMeltwarter(米)による共同調査、言語およびオンラインメディアの観点における世界各国の「日本に対する関心度の高さ」ランキングが昨年発表されました。

2023年に「Japan」というキーワードの検索が多かった国を調べ、その中から「ポジティブな感情を含む投稿」の割合をランキングにしたもので、1位ベトナム(78.30%)、2位デンマーク(50.30%)、3位ドイツ(40.30%)4位マレーシア(30.80%)、5位ロシア(29.70%)、6位ブラジル(26.30%)、7位台湾(26.30%)、8位中国(26.20%)9位ナイジェリア(25.70%)、10位イギリス(23.90%)でした。アジアやヨーロッパの国々から好感を持たれているようです。

ベトナムの人々は日本の経済成長やビジネス・産業、デンマークの人々は芸術とエンターテイメント分野、ドイツの人々はニュース、テクノロジー、スポーツ、健康、エンターテイメント分野への関心がとりわけ高かったそうです。


外国人が好きな「日本のもの」「好きなところ」は?

① 日本食 ―日本で一番人気の食べ物は?

訪日外国人から評価が高い日本食

外国人向けの日本に関するアンケートや訪日外国人への聞き取り調査などを見ると、そのほとんどにおいて日本が好きな理由として“食べ物”が挙げられています。

観光庁の「訪日外国人消費動向調査 2023年年次報告書」によると、訪日外国人観光客が「訪日前に期待していたこと」の1位は「日本食を食べること(83.2%)」でした。さらに、「地球の歩き方GOOD LUCK TRIP」が、過去10年以内に訪日旅行経験がある海外に住む10~60代以上の男女725人を対象にした調査によると、「日本旅行の際、日本食に満足しましたか?」という問いに「満足」「やや満足」と答えた人が90.8%でした。

日本文化の中でも特に日本食は海外の人から興味を持たれており、実際に食べた人の満足度も高いことが分かります。

外国人が好きな日本食ランキング

では、日本食の中でも特に外国人に人気な食べ物は何でしょうか?

体験型旅行サイトTasteAtlas(テイストアトラス)が「世界の料理ベスト100(2024-2025年版)」を発表した中に、日本食人気ランキングがありました。

1位寿司、2位ラーメン、3位刺身、4位焼き鳥、5位餅(もち)、6位おにぎり、7位餃子、8位和菓子、9位しゃぶしゃぶ、10位出汁(だし)と、海外でよく見かける日本食店のジャンルから予想がつくように、寿司とラーメンが上位です。さらに、「おにぎり海外の反応/アメリカのコンビニでも買える!?」でも触れたように、おにぎりも6位に入るほど人気が出てきています。

 

※ 世界の料理の中での日本料理のランクは、2023-2024年版の2位から9位へと下がりました。

② 四季の風景 ―紅葉の秋が特に人気

株式会社JTB総合研究所が2024年に行った「令和6年能登半島地震と訪日旅行への意識12か国・地域調査」では、訪日旅行でしてみたいことの1位が「自然景観を楽しむ」でした。「本場の日本料理を楽しむ」「日本の伝統的な郷土料理を食べる」という食べ物関連をわずかに上回っての1位です。

日本の四季は他国と比べるとはっきりしており、同じ場所でも季節によって違う景色を見せてくれます。また、季節に因んだ日本ならではの行事や季節感を意識した観光ツアーなどは、外国人にとっては異質な体験であり、ものよりも体験(コト)に価値を置く近頃の旅行者に人気なことも頷けます。

このデータは訪日旅行に関してのものですが、外国人が日本に対して抱くポジティブなイメージとして四季の美しさがあることに変わりありません。

ちなみに、どの季節が外国人に人気があるのでしょうか?Tokyo Creative株式会社が外国人303人を対象に行った「日本旅行したい季節と秋の日本旅行に関する調査」では、「どの季節の日本を訪れたいですか?という質問」に対し、「秋」と答えた人が全体の約半数と、桜の季節「春」を上回る結果でした。

③ 治安が良いところ ―特に医療・健康環境が高評価

「日本で財布を落としたけれど戻ってきた」と喜び以上に驚きを顕わにした外国人の方の投稿をSNSで拝見したことがあります。海外では財布やスマホのような貴重品を落としたら、まず戻ってこないのが当たり前です。「電車で居眠りができる」「夜中に女性1人でコンビニへ行ける」なども、日本の治安の良さを表すエピソードとしてよく語られます。

最近は、国際・社会分野で危機感を持たなければと思うようなニュースも多く、平和な日本というイメージも薄れてきてはいるものの、テロや銃撃事件の多い海外と比較すると治安は良い方と言えるでしょう。

経済平和研究所(IEP)が発表した「世界平和度指数(GPI)2024年版」ランキングで日本は17位でした。これは、「社会の安全・安心」「継続中の国内・国際紛争」「軍事化」という3つの領域に関して平和の状態を分析し、各国の平和度を1~5の5段階で評価してランキング化したものです。「軍事化」指標の悪化により、約10年前の6位からは大幅に下がりましたが、それでも163ヶ国中の17位です。

英エコノミスト誌の関連機関、Economic Intelligence Unitが発表している「世界の都市安全性指数(SCI)2021年版(最新)」という都市別安全度合いランキングでは、各国の大都市の安全度を知ることができます。世界各地の60都市に対し、「サイバーセキュリティ」「医療・健康環境の安全性」「インフラの安全性」「個人の安全性」「環境の安全性」のそれぞれの点数から順位を出したもので、調査対象となった日本の都市、東京は「医療・健康環境の安全性」カテゴリで1位でした(大阪は5位)。

犯罪率だけでなく、事故や病気の時、直ちに適切な医療を受けられるか否かも治安の良さを判断する上で重要なポイントです。

海外の視点から日本の魅力を再発見

ここに挙げた以外にも、商品の質や平均寿命の高さ、科学技術の力など、海外からの評価が高い分野は多くあります。古来より継承されてきた伝統芸能、茶道や空手などの伝統文化、気遣いやおもてなしの心を大切にする国民性も海外の人々から関心の高い日本の魅力です。

また、国内では揶揄されてきたオタク文化のように、海外で価値を見出されたものもあります。日本好きな外国人の方々や訪日外国人の方々がSNSなどで発信する「日本」に目を向けてみると、新たな魅力に気づくかもしれません。

 

 

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出典:

https://preply.com/ja/online/english-tutors

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006552.000002535.html

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