越境eコマースとは?企業向け市場情報&ネットショップ事業のすべて
コロナ禍で実店舗での利益が減少し、オンライン販売をはじめた、あるいはオンラインのみに移行した企業が多いと思います。そんな中、販路拡大を視野に海外の顧客もターゲットにしたいと検討している企業の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、越境eコマースをはじめるために必要な知識や、ネットショップ開設に活用できる情報に関する過去記事をまとめています。
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越境eコマース市場規模 |「越境ECの」読み方や意味、メリットとは
eコマースやECは「Electronic Commerce(電子商取引)」の略で、インターネットを利用した通信販売、すなわちオンラインショップまたはネットショップを意味します。それに国境を超える意味の「越境」が付くと、海外の顧客にも対応したネットショップという意味になります。
Statistaによると世界のeコマース市場は2022年から2027 年までに12.24%の年間成長率で6.39 兆米ドルになると予測。ユーザー数は2027年までに52億6,360万ユーザーに達し、ユーザー浸透率は2022年の54.1%から2027年までには66.2%になるとされていることからも、越境EC市場の可能性の高さを窺い知ることができます。
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越境Eコマースの市場規模は拡大傾向?メリットとデメリットとは
eコマース事業をはじめるには | 使用言語と商品写真の撮り方
越境ECの言語は中国語か英語どっち?
では、実際に海外ユーザーもターゲットにするために越境ECサイトを作るとしたら、どの言語で作ればいいのでしょうか?小売Eコマース市場規模の1位が中国であることを考えると、ターゲットを中国にし、中国語でサイトを作ろうと考えている企業が多いのではないでしょうか?
しかし、英語を第一言語とする国は12ヶ国、公用語・準公用語とする国は50ヶ国、人口の半分が英語を理解するという国が45ヶ国にのぼります。さらに、インターネット上で最も使われている言語は、1位が英語(54.5%)でした。
越境ECには様々な言語設定があることが理想的ですが、コスト面でそれができない場合は、まずは英語からサイトを作るのが望ましいと言えます。
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越境ECサイト用の商品写真の撮り方とコツ
ユーザーは写真の情報から商品の特徴や魅力を知って興味を持ち、購入を進める場合が多いと言われています。同じ商品でも写真の良し悪しで印象が大きく変わるので、売り上げを伸ばすためには商品をいかに魅力的に見せられるかが重要です。
正確な商品の特徴を見せるだけでなく、その商品を購入し実際に使用しているときのイメージまでを伝えることがポイントとなります。そうすることで、顧客は商品購入で得られる付加価値を理解し、購入のメリットを感じてくれるのです。すなわち、正確な特徴と購入後のポジティブなイメージを伝えられる写真が売れる商品写真と言えます。
▼商品写真の良い例・悪い例や具体的な撮り方についてはこちら
ネットショップでの売上アップに繋がる「商品説明」&「SNS活用」
ネットショップで売上をアップさせるには、商品写真だけに気を遣えばいい訳ではありません。分かりやすい文章や見やすいフォント・レイアウトであることはもちろん、顧客を引き付けるような、そのショップならではの魅力が必要です。
商品説明を考えるときに意識すると良いと言われる「6W2H」だけでなく、商品の背景にあるストーリーを盛り込むなどの工夫をしてみましょう。
また、せっかくネットショップを開設してもアクセスがないというときは、インスタグラムなどのSNS活用がお勧めです。
ショップの存在をアピールするだけでなく、フォロワーとコミュニケーションを取ることで市場調査ができるというメリットがあります。
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越境EC&ネットショップで売れる!《商品説明・紹介文》の書き方とコツ
【越境EC・ネットショップ集客方法】英語でインスタを運営しよう
ネットショップメールテンプレート | 英語の問い合わせ例文&お詫びメール
越境ECサイトを作るなら、まずは英語対応ができるものをお薦めしましたが、ウェブサイトのコンテンツだけでなく、海外の顧客からの問い合わせに英語を使用しなければならないときが出てきます。
そのような場合でも、ネットショップ側から送る回答などは決まったパターンが多いため、よくある状況を想定して定型文を用意しておけば英語が苦手でも安心です。
ネットショップ運営に最低限必要な5つのメールと言われている注文確認・受注承認・入金確認・発送完了・フォローメール。そして様々なシーンにおけるお詫びに関する定型文を予め英語で用意しておきましょう。
顔の見えないネットショップのやり取りにおいては、メールが顧客との大切なコミュニケーションツールです。問い合わせに真摯に対応し、購入への感謝を表すことでプラスの印象を持ってもらうことが大切です。
▼英語テンプレートや実例を知りたい方はこちら
越境EC&ネットショップ運営者向け「英語メールテンプレート集」基本編
越境EC&ネットショップ運営者向け「英語メールテンプレート集」お詫び編
ECモールは簡単に出品が可能。海外で人気のECモールは?
越境であるか否かに関わらず、「ECサイトを作ってください」と突然言われたら、多くの人が難しいと感じるかもしれません。
ですが、ECモールではどうでしょうか?特別なインターネットの知識のない方でも、簡単に出品することが可能な作りになっています。
日本ではECモールと言うとAmazonや楽天、メルカリなどが浮かびますが、欧米ではeBayやハンドメイド・アンティーク・工芸品関連のEtsyが有名です。世界中に利用者が存在しており、伝統工芸品などの出品に大変適しています。
新型コロナウイルス感染拡大に対する規制が緩み、インバウンド需要の低下も今後回復していくと思われますが、低コストで手軽に海外進出するには越境ECでの販売は必須です。
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インバウンド向けネット活用術①外国人に人気のECモールとは?
ECモールにネットショップを出店するとデザインが自由にできない?モール系eコマースにはデメリットも
しかし、そのような多くのメリットがあるECモールですが、実はデメリットもあります。サイトのデザインにおいて自社の色を出しにくく、ショップのイメージなどが伝わりにくい点です。つまり、ブランディングがあまりできないのです。例えば、Amazonで購入した顧客はAmazonに出店したお店の名前ではなく、Amazonで購入したという印象を持つ可能性が高いですし、サイト全体で自社のビジュアルアイデンティティ(VI)を最大限に発揮することができません。
こういったデメリットを解消するためには、ショッピファイのようなASPを使用することがお薦めです。ASPとは、「Application Service Provider」の略で、ECサイトに限らず、インターネット上でツールを提供するサービスや、そのサービス提供者を指します。
Amazonなどと比べると集客に時間はかかりますが、地道なマーケティングをすることでその点は解決可能です。
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インバウンド向けネット活用術②ショッピファイとアマゾンの違い
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